シリーズものはヒットしやすいというわけではない

スターウォーズやハリーポッターなど、シリーズものとして公開される映画の中にはヒットを連続して飛ばしている作品が多いです。しかしながら、シリーズものであれば必ずヒットするというわけではもちろんありません。

例えば、「ロッキー」は初回の大ヒットを背景に続々と後続作品が公開されましたが、後続のナンバリング作品は第一作目と比較すればその売り上げは圧倒的に低く、「ロッキー2」以降の作品はすべて駄作であると言う批評家もいます。

邦画であればポケモン映画なども同様であり、第一作目の「ミュウツーの逆襲」の興行収入はシリーズ最高であり、次いで二作目の「ルギア爆誕」が二位となっています。

このように、初回の大ヒットに乗じてどんどん続編を制作したが思ったほど売り上げが伸びなかった、という例はたくさんあります。ヒット作品の続編や派生作品をどんどんリリースすることはいい手段ですが、低予算で粗悪な作品を量産してはいけないということをこれらの例が物語っているようですね。

逆に、冒頭で説明したようなスターウォーズシリーズなどは、後続作品がリリースされるごとにコアなファンの数をどんどん増やしています。世界中にファンの期待を裏切らないような良作品をコンスタントに公開することがブランド力の向上につながっているのでしょう。

少年時代に見たスターウォーズを数十年後に子供と一緒に見る、なんてことも可能であり、スターウォーズはシリーズものの映画作品として成功した良い例であるといえます。